「やりきれない」の意味とは？「感化」「触発」「教化」の違い、使い方や例文を紹介！

「やりきれない」とは?

「やりきれない」という言葉には、以下のような意味があります。

• 「やりきれない」の意味1:耐え切れず動揺する
• 「やりきれない」の意味2:最後まで完了できない
• 「やりきれない」の漢字

「やりきれない」の意味1:耐え切れず動揺する

「やりきれない」の言葉の意味は、「つらさ・心の痛みに耐え切れずにつらいこと」や「気持ちの収まりがつかずに納得できないこと」になります。

「やりきれない」というのは、「つらいこと・悲しいことなどに接して、それに耐え切れずに心が痛んだり動揺したりすること」を意味する言葉です。

また、「やりきれない」という言葉は、「不条理なことや不幸なことに対して気持ちの整理ができず(納得できず)にモヤモヤする心理状態にあること」を意味しています。

「やりきれない」の意味2:最後まで完了できない

「やりきれない」のもう一つの意味は、「物事を最後までやり遂げられないこと」や「やるべきことを最後までは遂行できないこと」になります。

この場合の「やりきれない」は、「やる」の連用形の「やり」に、「きれる(完了できる)」の未然形の「きれない」が複合している形となり、「最後まで物事を完了できないこと」を意味しています。

例えば、「このままでは夏休みの宿題をやりきれない」などの文章で、この意味を示せます。

「やりきれない」の漢字

「やりきれない」の漢字は、「遣り切れない」になります。

「遣る(やる)」という言葉は多義的で色々な意味がありますが、「遣り切れない」においては「一般的に何かをする」や「気持ち(心)を晴らす・心配を紛らす」という意味になっています。

「切れない」の言葉は「切れる」の打消しの意味で、「完全に〜できない・最後までは〜できない」を意味しています。

「やりきれない」の使い方

「やりきれない」の使い方は、「つらいこと・悲しいことなどがあり、どこにも感情の持って行き場がなくて動揺している時(つらい気持ちに耐えがたい時など)」に使うという使い方になります。

例えば、「親友からこんなひどい仕打ちを受けるなんて、とてもやりきれない」や「苦しくてやりきれない気持ちを抱えて、これからどうすればいいのか迷っていました」などの文章で使うことができます。

また、「やりきれない」の言葉は「物事を最後までやり遂げられない場合」にも使うことができます。

例えば、「こんなに大量の仕事はとてもやりきれないです」などの文章で、「やりきれない」という言葉を使用できるのです。

「やりきれない」を使った言葉と意味を解釈

「やりきれない」を使った言葉とその意味を解釈していきます。

• 「やりきれない思い」
• 「やりきれない気持ちでいっぱい」
• 「なんともやりきれない」

「やりきれない思い」

「やりきれない思い」の言葉の意味は、「どこにも感情の持って行き場がないつらい思い」や「どうにも気持ちを上手く整理することができない(理不尽な物事に納得することができない)モヤモヤとした思い」になります。

何かつらいこと(悲しいこと)や理不尽なこと(納得できないこと)があった時に、心を痛めながら、これ以上は耐え切れないといった感じの「やりきれない思い」を抱えることになるのです。

例えば、「あんなに才能に溢れていた彼女が心の病を患っていると聞き、やりきれない思いに襲われました」や「別れた彼女に対するやりきれない思いを抱えたまま、私は語学留学のために海外に向けて飛び立ちました」などの文章で使えます。

「やりきれない気持ちでいっぱい」

「やりきれない気持ちでいっぱい」という言葉は、「耐えられないようなつらい気持ち(悲しい気持ち)でいっぱい)」や「やり場のない痛ましい気持ちが心の中で溢れていること」を意味しています。

例えば、「兄に交通事故の後遺症が残るという話を聞いて、やりきれない気持ちでいっぱいになりました」や「故障が原因で現役選手を引退すると思うと、やりきれない気持ちでいっぱいです」などの文章で、この言葉を使うことができます。

「なんともやりきれない」

「なんともやりきれない」という言葉は、「どうしても気持ちの収まり(気持ちの整理)がつかないこと」や「どうしてもつらい気持ち・理不尽な思いに耐え切れない」ということを意味しています。

「なんともやりきれない」の言葉には、「これ以上はつらくて悲しい思いを辛抱しきれない」というニュアンスがあり、「どうにも持って行きばのないつらい気持ち・モヤモヤした気持ち」のことを意味しているのです。

例えば、「捨てられた犬猫のペットの多くが殺処分されていると聞いて、なんともやりきれない気持ちになりました」や「過去に出張していた外国で大規模な無差別テロ事件が起こったことを知り、なんともやりきれない気分です」などの文章で、この言葉を使用することができます。

「やりきれない」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「やりきれない」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「やりきれない」を使った例文1
• 「やりきれない」を使った例文2
• 「やりきれない」を使った例文3

「やりきれない」を使った例文1

「子供時代にお世話になっていた友人のお母さんが病気で亡くなったという報告を受けて、やりきれない気持ちになりました」

この「やりきれない」を使った例文は、「子供時代にお世話になっていた友人のお母さんが病気で亡くなったという報告を受けて、どこにも感情の持って行きばのない気持ち(耐え切れないほどに心が痛むような気持ち)になった」ということを意味しています。

「やりきれない」を使った例文2

「理不尽な物事に対するやりきれない思いを何とか乗り越えていくことで、人の心は大人として成長することができるのです」

この「やりきれない」を使った例文は、「道理に合わない物事に対する納得することができないつらい思い(悔しい思い)を、何とか乗り越えていくことで、人の心は大人として成長することができる」ということを意味しています。

「やりきれない」を使った例文3

「今のペースのままでのんびりと仕事を続けていたら、この新規プロジェクトはやりきれないと思います」

この「やりきれない」を使った例文は、「今のペース(進捗状態)のままでのんびりと仕事を続けていたら、この新規プロジェクトは最後までやり遂げることができないと思う」ということを意味しています。

「やりきれない」の類語や類義語・言い換え

「やりきれない」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

• 「心が痛む・胸を締め付けられる」
• 「やり場がない・割り切れない」
• 「完成させられない・やり終えられない」

「心が痛む・胸を締め付けられる」

「やりきれない」の類語・言い換えとして、「心が痛む・胸を締め付けられる」があります。

「やりきれない」というのは、「つらいことに対して気持ちの収まりをつけられずに心が痛むこと」や「悲しみに耐え切れずに胸を締め付けられるような気持ちになって動揺すること」を意味しています。

それらの意味から、「やりきれない」とほとんど同じ意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「心が痛む・胸を締め付けられる」を上げることができます。

「やり場がない・割り切れない」

「やりきれない」の類義語・言い換えとして、「やり場がない・割り切れない」があります。

「やり場がない」の言葉の意味は、「気持ちの整理をつけられずに、気持ちの持って行き場がないこと」や「どうしても気持ちに収まりがつかずに、耐え切れないほどつらいこと」になります。

「割り切れない」という言葉は、「理不尽な物事に対して納得しきれないこと」や「つらいこと・悲しいことに対して受け入れきれないこと」を意味しています。

それらの意味から、「やりきれない」は「やり場がない・割り切れない」という言葉で言い換えることができます。

「完成させられない・やり終えられない」

「やりきれない」の類義語・言い換えとして、「完成させられない・やり終えられない」があります。

「やりきれない」の言葉の意味として、「物事を最後まで完成させられないこと・仕事をやり遂げられないこと」があります。

その意味から、「やりきれない」の言葉は「完成させられない・やり終えられない」という言葉に言い換えることができるのです。

「やりきれない」の英語と解釈

「やりきれない」という言葉は、“cannot bear(stand)〜”(〜に我慢できない・耐えられない)や“be unbearable to〜”(〜には我慢できない)“my heart aches(hurts) for〜”(〜のために心が痛む)、“cannot be accomplished”(完成できない)などの英語で表現することができます。

• “I can't bear(stand) this unreasonable treatment.”
• “He can't be accomplished this work at the pace as it is now.”

“I can't bear(stand) this unreasonable treatment.”

この「やりきれない」を使った英語の例文は、「私はこの理不尽な仕打ちがやりきれません」ということを意味しています。

“He can't be accomplished this work at the pace as it is now.”

この「やりきれない」を使った英語の例文は、「彼は今のままのペースでは、この仕事をやりきれません」ということを意味しています。